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2008年12月17日(水) 20時35分

ネット購入薬で自殺図る=19歳男性、大量入手−販売薬局に中止指示・厚労省時事通信

 埼玉県の男性(22)が2年前、一般用医薬品(市販薬)の鎮静剤をインターネットを通じて大量購入し自殺を図っていたことが17日、分かった。男性の父親が同日、都内で記者会見し明らかにした。消費者がネットで買った市販薬で重大な副作用を起こしたケースが発覚したのは初めて。
 父親らによると、男性は19歳だった2006年5月、北九州市の薬局から、楽天が運営する「楽天市場」を通じ鎮静剤24箱(1箱12錠入り)を購入。別に自宅近くの薬局で買った6箱と合わせ、300錠以上を一度に服用した。男性は薬の影響で両脚が全く動かなくなり、身体障害者2級と認定された。
 この薬は頭痛を抑える作用があるほか、睡眠薬としても使われる。製造元の会社は、リスクが高いとして、販売を1人1箱に限定したり、未成年者に販売したりしないよう呼び掛けていた。
 厚生労働省はこの件を受け、管轄する福岡県を通じて販売した薬局に対し、この薬のネット販売中止を指示。薬局はこれに応じたという。 

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