大阪は三国駅から徒歩5分、赤い看板がかわいらしい小さなお店が、「エスニックおうちカフェ シャムスン」だ。一見何の変哲も無いエスニック料理店だが、あなどることなかれ、一度行ったらやみつきになること間違いなし!なお店なのだ。
ある日、大阪のシャムスンにはとびきりの可愛猫ちゃんがいる!という情報を聞きつけたわたしとカメラマン鈴木氏は、地図を片手にさっそくお店を訪ねた。迎えてくれたのは、気さくな若いオーナーご夫婦と、いたいた!可愛らしいアメリカンショートヘアの猫ちゃんが2匹!
14席のみのこぢんまりとした店内は、ランチタイムの混雑が去ったあと。店内には残るところ1組のお客さんがいるのみ。そろそろ取材に取り掛かっても良さそうだ。
各テーブルには、姫のベッドのような天蓋が取り付けられ、床にはふかふかのじゅうたんにプラス電気毛布。席に着いたとたん、寝てしまうかと思うほどの居心地の良さ。メニューを見てみると、日替わりランチを含めるとたいそうな数だ。エスニック料理はもちろん、スイーツも絶品で、お取り寄せグルメとして、全国から注文が殺到しているとのこと。これは食べてみなくては!などとオーナーと話していたときのことだった。ふと横を見ると、どらちゃん(10歳)が香箱座りをして話の輪に加わっていた。オーナー、わたし、鈴木氏、そしてどらちゃん。気付けば3人+1匹できれいな輪ができていたのだった!取材に参加するなんて、さすがシャムスンの看板猫だと思った。香箱座りはしても、寝るなんてとんでもない!といわんばかりに、表情は真剣そのもの。そんなどらちゃんの様子が可愛くて仕方ない。「この子は本当に頭がいいんですよ。お客さんのところに挨拶に回ることもあるんです。」とのこと。メニューがとっても充実しているシャムスン。ランチタイムとディナータイムは目が回る忙しさ、さらに全国から注文が殺到しているスーツの製作、そして、通ってくれるお客さんのために新メニューの開発にも余念がないオーナー夫婦。そんな2人の様子を間近でみているどらちゃんには、いつのまにかスタッフとしての自覚がめばえていたようだ。そして、そんなどらちゃんは、お客さんだけでなく、オーナー夫婦の癒しにもなっているのだろう。『猫カフェめぐり 旅情篇』では、このときのどらちゃんの「打ち合わせフェイス」を大きく掲載しているので、是非本を手に取って、その勇姿をチェックしていただきたいと思う。
利発で明るく、人見知りをしないどらちゃんに比べて、もう1匹の看板猫、さくらちゃん(4歳)はとってもシャイで甘えん坊。とろんとした表情に少々タレ気味のお目目が、性格をそのまま現している。どらちゃんが王子様キャラなら、さくらちゃんはお姫様キャラ。恥ずかしがり屋の深窓の令嬢、といったところか。タレ気味の目でこちらを見上げながら首をかしげるさくらちゃんには、あまりの可愛さに取材スタッフ一同溶ろけてしまいそうになること数回。もちろんこの様子も掲載した。
王子様キャラのどらちゃんのおでこに、王子様たる所以である「王冠の模様」を発見!やっぱり王子様だったのか。お店で見ると幸せなことがあるとかないとか。真相はお店に行って確かめてみるといいだろう。
シャムスンはお客さんへの思いやりを第一に考えた、今時めずらしいステキなレストランだ。自分の部屋のようにくつろげるような配慮がどこそこにある。料理も美味しい。
そのうえ猫がいるとあっては、もうそれだけで幸せといえるかもしれない。
エスニックおうちカフェ シャムスン 場所 大阪府大阪市淀川区新高3-2-14 TEL:06-6396-7600