記事登録
2008年12月16日(火) 17時33分

高齢者にも、パソコンは毎日の生活必需品として定着——NTT データ調べjapan.internet.com

株式会社 NTT データ経営研究所は「goo リサーチ」の協力を得て、「高齢者におけるパソコン・ネットの利用動向に関する調査」を実施、2008年12月16日、調査結果を発表した。

【画像が掲載された記事】

調査対象は、goo リサーチのモニター1,064人。男女比は、男性67.5%:女性32.5%。年代比では、20歳未満0.9%、20歳〜29歳7.0%、30歳〜39歳17.4%、40歳〜49歳12.5%、50歳〜59歳6.0%、60歳以上56.1%。調査期間は、2008年9月12日〜16日の5日間。

パソコンの操作能力である、「コンピュータ・リテラシー」レベルを「高い」「普通」「低い」、に分類して調査した結果、60歳以上とその他の年代別と比較した時にコンピュータリテラシーは低い傾向にあるものの、大きな差異は見当たらなかった。

また、高齢者におけるパソコンの普及実態を把握するため、周囲におけるパソコンの所有率について尋ねたところ、周囲の半数以上がパソコンを所有しているという回答が7割を超えた。一方「パソコンの使用頻度」については、60歳以上・未満において「毎日」と回答した割合がそれぞれ9割を超えた。

この結果から60歳以上の高齢者において、パソコンの所有率の高まりと同時に利用についても毎日の生活において必需品として定着していることがうかがえる。

パソコンの購入に対する行動パターンについて、「購入動機」「情報収集」「比較・選定(基準)」の3段階に分類し、調査・分析を行った結果、60歳以上男女で重視する情報源について差異が見られた。

男性は、メーカー・製品比較サイトや専門書籍等から情報収集をしたり、また販売員からも意見を収集したりバランスよく情報収集をしている傾向があり、一方で女性は知人や親類からの意見を収集することが多く、販売員からの意見も積極的に収集している傾向がうかがえる。

若年層に比べて比較的余暇がある高齢者も例に漏れず、積極的に趣味や生活などの情報検索にインターネットを活用している。これに紐付いて「オンラインショッピング」の利用も比較的高くなっている。また、60歳以上の高齢者は、資産運用を目的とした「オンライン証券等取引」の利用が60歳未満に比べ高い。

預金金利の低水準や手数料低下などを背景に、近年オンライントレード等の利用が普及拡大しているが、60歳以上の高齢者がこれを積極的に利用していることがうかがえる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000036-inet-inet