島根県美郷町信喜の浜原ダムに、つがいとみられるオオハクチョウ2羽が飛来し、珍しがられている。
住民によると、10日前ごろ飛来し、そのまま居着いたという。2羽は連れ添って湖面を進み、交互に潜って黄色いくちばしで水草をついばんだり、白い翼を広げたりしている。湖畔に住む岡先伸江さん(70)は「50年以上、ダムのそばで暮らしているが、白鳥を見たのは初めて。姿に品があるし、なごみますね」。
宍道湖グリーンパーク(出雲市)の野津登美子普及啓発課長は「時期的に渡りは済んだ後で、国内移動中にたまたまダム湖に不時着したのではないか。遠浅で水草があり、野犬から身を守れる環境が気に入ったのかもしれない」と推測。「餌付けはせず、遠くから見守って」と呼び掛けている。
【写真説明】浜原ダムの湖面に浮かぶ2羽のオオハクチョウ