2008年12月15日(月) 06時05分
米大統領が「お別れ訪問」=マリキ首相と地位協定調印−イラク(時事通信)
【カイロ14日時事】ブッシュ米大統領は14日、イラクの首都バグダッドを予告なく訪問し、マリキ首相やタラバニ大統領らイラク指導部と会談した。ブッシュ大統領のイラク訪問は昨年9月以来で、2003年のフセイン政権打倒後4回目。来年1月の任期切れを前に、大統領として最後の訪問となる。
現地からの報道によると、ブッシュ大統領はタラバニ大統領との会談で「この仕事は容易ではなかったが、米国の安全保障とイラクの希望、世界平和のために必要だった」と述べ、軍事進攻を含むこれまでのイラクへの関与を正当化した。一方でマリキ首相との共同記者会見では「やるべき仕事はまだあり、戦争は終わっていない」と指摘した。
ブッシュ大統領とマリキ首相はまた、先に両国が締結した米軍地位協定の儀礼的な調印式を行った。2011年末までの米軍のイラクからの撤退を定めた同協定は交渉が難航したが、先月末にイラク国民議会で承認され、1月1日に発効する。実務的な調印は先月、既に終えている。
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