中国地方の企業の生産動向を反映する中国電力の大口電力需要が11月、速報ベースで前年同月比8.2%減となり、情報技術(IT)不況と米中枢同時テロがあった2001年9月以来、7年2カ月ぶりの下落幅を記録する見込みになった。
大口電力は契約電力500キロワット以上の産業用。10月に9業種中、化学と機械が減り、計21億2800万キロワット時で2.4%減と39カ月ぶりに前年割れした。11月は最もウエートが高い鉄鋼に加え窯業土石、非鉄金属などマイナスの業種が広がる見込みという。
4—9月の上半期、大口電力は4.3%増と全体をけん引した。景気の後退を受け、地域の工場の操業が急減速している実態を示した。