岩国市錦町広瀬の農業西村冨士生さん(75)方の畑で、たくあんとして漬け込む大根の天日干しが最盛期を迎えている。
西村さんは、新八州と呼ばれる品種を約5アールの畑で栽培し、たくあんに加工する。小ぶりだが歯ごたえがあると評判。「たくあんは大根の出来がすべて。割れやねじれがなく、長さ約40センチにそろえるのが一番大変なんよ」と、妻の愛子さん(73)と手間ひまをかけて育てる。
今年は大根の生育がよいため、例年より1週間早く作業開始。10日間前後干した後、たるに漬け込む。来年6月ごろ、市内のスーパーに並ぶ。天日干しは今月下旬まで続く。冷え込みが厳しいほど、うま味が増すという。
【写真説明】天日干しされる大根。「寒風にさらすほどおいしくなるんよ」と愛子さん