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2008年12月14日(日) 00時00分

井原駅の歌詞は岡藤さん中国新聞

 岡山県の備中県民局が募集した、来年1月11日に開業10周年を迎える井原線のキャンペーンソング歌詞で、井原市高屋町、会社員岡藤留美さん(34)が井原駅をテーマにした5番の最優秀賞に選ばれた。総社、吉備真備、矢掛駅の2—4番を含む最優秀賞4人、佳作8人で井笠地域唯一の入賞。「遠方の友人に井原を知ってほしいという思いで書いた」と笑顔を見せる。

 岡藤さんが生まれ育った高屋地区は「中国地方の子守唄」を広めた声楽家上野耐之の出身地。こだわって文言を入れた。西江原町出身の彫刻家平櫛田中や青野町のぶどう、美星町のきれいな星空など井原を象徴する言葉が並ぶ。

 キャンペーンソングは曲作りが趣味の備中県民局農業振興課の黒田忠明副参事(48)がメロディーと一番の歌詞を作成。残りの歌詞を募集し、延べ41作品の応募があった。駅ごとに該当の市町、井原鉄道、県立大保健福祉学部の岡崎順子教授(58)=音楽(声楽)=が審査。同教授が実際に応募者の歌詞を歌うなどして選んだ。

 同県民局では、最優秀の歌詞を含め5番までできた歌を職員らがレコーディングしCDを制作。1月11日の記念イベントで表彰する。岡藤さんは「井原駅で列車待ちの間に流れてくれたらうれしい」と期待。井原鉄道の三浦一男専務(60)は「沿線内外のイベントで積極的に活用していきたい」と話している。

【写真説明】「井原線、井原市のPRになればうれしい」と話す岡藤さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812140012.html