2008年12月14日(日) 21時15分
連日の表彰台も悔しさにじます加藤 スピードスケートW杯(産経新聞)
2日連続で表彰台に上った加藤だが心中は複雑だ。トップとの差はわずか0・04秒。「前半にもう少し加速できていれば」と、悔しさをにじませた。
本調子ではなかった。朝起きると微熱があり、「練習すれば絶対に頭が痛くなる」。初めて1時間の氷上アップを行わず、陸トレで体を温めた。体調に加え、精神的な不安もあった。
インスタートから得意の第1コーナーで加速できず、レースは「もう終わったと思った」という。だが、瞬時に頭を切り替え、後半で「無理やり体を動かせた」ことは、加藤にとって大きな収穫だった。タイムも4レースぶりに納得の34秒台で、「普段はあきらめてできないことが、なぜかできた」と笑みがこぼれた。
前回優勝したヘーレンフェイン大会後、初めてシーズン中の追い込み練習に取り組んだ。結果、疲労がたまり、「今大会は調整に失敗した」と肩を落とす。だが新たな試みは長期的な成長を目指した取り組みのはず。
「自分は世界中でトップ3に入るくらいの力はある。後半戦は勝ち数を稼ぎたい」。最後はいつもの強気な姿勢で、会場を後にした。
(青山綾里)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081214-00000542-san-spo