中国地方の大学生や高専生たちが携帯電話のソフトのアイデアや作品を競う「学生ケータイあわーど」の表彰式が13日、広島市中区であり、広島大工学部4年福島俊介さん(22)=東広島市=の「非常口案内システム」がアイデア部門の最優秀賞に選ばれた。
電子情報通信学会中国支部学生会の主催で2回目。携帯電話をさらに便利に面白く活用する発想を募り、アイデア部門に116件、実際にソフトを開発する作品部門に6件の応募があった。
非常口案内システムでは、ホテルなどの建物に入ると、携帯電話が施設内のマップを受信。火災などの非常時に、非常口の位置を画面上で案内する。注意を喚起する電子音や有毒ガスの濃度を測定する機能も付く。実用性の高い点が評価された。福島さんは「停電時でも使用でき、ソフトが開発、普及すれば災害時の人的被害を抑えられる」と話していた。
【写真説明】携帯電話を用いた非常口の案内システムを説明する福島さん(右)