2008年12月14日(日) 18時36分
責任の所在説明なく JR福知山線脱線事故で賠償交渉の会がJR西と初会合(産経新聞)
平成17年4月に発生したJR福知山線脱線事故の補償交渉を集団で行うことを求める遺族らでつくる「賠償交渉の会」とJR西との初会合が14日、大阪市内のホテルで行われた。
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交渉の前提として、出席した事故当時の経営トップに責任の所在について改めて説明を求めたが、具体的な説明がなかったため補償方針についての協議には至らなかった。
会合には、同会に参加する遺族計36人が参加。JR西側からは、事故当時の社長だった垣内剛氏、会長だった南谷昌二郎氏や同社の顧問弁護士らが出席、非公開で約2時間半行われた。
終了後に会見した同会メンバーによると、事故の責任がどこにあるのかについて垣内、南谷両氏に見解を求めたところ、「運転士個人の責任ではなく経営上の問題があった」と認めた。
しかし具体的にどの施策が問題だったのかについては「国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)の調査結果を真摯(しんし)に受け止めている」と述べるに留まった。このため出席した遺族から「なぜ自らの言葉で説明しないのか」と批判が相次ぎ、次回会合までに文書で再度、説明するよう要望したという。
同会幹事の浅野弥三一さん(66)は、「賠償の問題に臨もうとする遺族が、事故の責任の所在について強い関心を持っていることが改めて伝わったと思う」と話していた。
次回会合は1月12日に行われる予定。
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