マツダの協力メーカーのヒラタ精機(出雲市)は、2011年に計画していた変速機部品の新工場の稼働を凍結する。約68億円を投じて生産能力を約2倍にする予定だったが、マツダの減産で受注が急激に減っているため増産計画を見直す。
新工場は鉄骨2階建て約1万6000平方メートルで、出雲市西郷町の本社敷地内に5月着工した。当初は09年度から生産準備を始め、11年11月にマツダ車のほか、トヨタ自動車のレクサスやプリウス向けの変速機部品を生産する計画だった。
景気悪化に伴う新車需要の低迷でマツダが本年度下半期に大幅に減産するほか、トヨタもレクサスの生産ライン一部休止を表明。11月から変速機部品の受注が急減しているという。
【写真説明】ヒラタ精機が本社敷地内に建設している新工場