山梨県立中央病院(甲府市)で帝王切開手術を受けた県内の30代女性が、電気メスの火花の引火が原因で右太ももに約1カ月のやけどを負っていたことが13日、分かった。
病院によると、11月下旬に執刀医2人が手術した際、アルコール分の高い消毒液「イソジンフィールド」を塗り電気メスを使った。間もなく引火に気付き、生理食塩水などで消したという。
執刀医らは手術台に液が垂れて残っているのに気付かず、液が気化したものに引火したとみられる。
子どもは無事に生まれたが、病院はミスを認めて女性に謝罪。女性は今月上旬に退院した。
事故後、病院はすべての手術でアルコール分が少ない別の消毒液を使う措置を取った。「2度とこのようなミスが起きないように、安全管理に努めたい」としている。