2008年12月13日(土) 01時27分

＜田崎真珠＞４期連続の最終赤字　７店舗閉鎖、社名変更も（毎日新聞）

　田崎真珠が１２日発表した０８年１０月期連結決算は１６２億円の最終（当期）赤字で、前期の２０億円の赤字が拡大した。最終赤字は４期連続で、営業損失も１９８５年の上場以来初めて２５億円の赤字に転落した。過剰在庫の処分や、不動産や有価証券の売却・評価損が膨らんだ。飯田隆也社長は「長年の経営のまずさが露呈した」と話し、ブランドイメージ刷新の一環として社名変更も示唆した。

　同社は、０９年３月末までに国内６８店舗中７店舗を閉鎖し、全社員の３分の１を上回る４５０人の希望退職者を１５日から募る。旗艦店の東京・銀座店は０９年１２月までに改装する。

　海外ブランドの国内進出や個人消費の冷え込みで、同社は業績が悪化。７月末には創業家が経営陣から退任し、投資ファンド「ＭＢＫパートナーズ」から７０億円の増資を１０月に受けて経営再建に取り組んでいる。来年１月には、「ルイ・ヴィトン」などの輸入販売会社「ＬＶＪグループ」出身の新社長を就任させる。【松本杏】

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