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2008年12月13日(土) 01時07分

金融安定化法活用も=ビッグスリー救済で−米政府時事通信

 【ワシントン12日時事】経営危機に直面するビッグスリー(3大自動車メーカー)の救済法案をめぐる上院の協議が決裂したことを受けて米政府が救済策の検討に乗り出した。ホワイトハウスのペリノ報道官は12日朝、声明を発表し、「差し迫る破綻(はたん)を防ぐため政府が介入するかもしれない」と述べ、リセッション(景気後退)に見舞われる米国経済に一段の打撃となる最悪の事態回避に向けて可能な限り早急に行動する決意を示した。
 同報道官は、最大7000億ドルを投じて金融システムの安定を図る金融安定化法も含め、選択肢を検討すると言明。ビッグスリー救済に同法活用を拒否してきたブッシュ政権は、最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が年内にも破綻の恐れがある切迫した状況下、方針を急転換した。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000009-jij-int