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2008年12月13日(土) 15時33分

遺族が時効見直し訴え 世田谷4人殺害から8年中国新聞

 東京都世田谷区で二〇〇〇年、会社員宮沢みやざわみきおさん=当時(44)=一家四人が自宅で殺害された事件で、宮沢さんの父良行よしゆきさん(80)と母節子せつこさん(77)が十三日、都内で記者会見し「事件の発生から三十日で八年を迎え、時効まで半分を切った。法制度を改正し、犯人に法の裁きを受けさせるようにしてほしい」と時効制度の見直しを訴えた。

 東京都葛飾区で一九九六年、上智大生の小林順子こばやし・じゅんこさん=当時(21)=が殺害された事件も時効まで三年を切っており、会見の司会をした父賢二けんじさん(62)が「カウントダウンが刻々と進んでいる。いてもたってもいられない気持ちだ」と話した。

 小林さんの訴えに宮沢さんの両親が賛同。両家族は今後、未解決事件の遺族の会を結成し、時効撤廃を訴えていくという。

 良行さんは「私たちの事件のように、DNAなど犯人に直結する資料が残っている場合には、犯人が生きている限り(刑事責任を)追及できるようにしていただきたい」と話した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812130214.html