2008年12月13日(土) 14時42分
英ブラウン政権に勢い=金融危機が後押し、来夏選挙も(時事通信)
【ロンドン13日時事】英与党・労働党が勢いづいている。英国のリセッション(景気後退)が深刻化する中、ブラウン首相の経済手腕への期待感を背景に、与党支持率は着実に上昇。「リセッション効果」を生かして首相が総選挙に踏み切るとの報道も出始めており、選挙ムードが盛り上がる可能性もある。
首相批判などで一時「過去最低水準」まで支持率を落としたブラウン労働党だが、金融危機をきっかけにこの秋以降支持が回復、最大野党・保守党との差を数ポイントまで縮めた。世論調査で4割が「首相の景気対策を信頼する」と述べるなど、首相への評価も上々で、党内で噴出した「首相(党首)交代論」はすっかり影を潜めた形だ。
こうしたことから、最近、英社会の関心も総選挙の時期に移行。選挙が下院任期を1年残して4年おきに行われる慣例に従えば来年が解散年に当たるためで、一部メディアでは総選挙日について「(地方選と欧州議会選が行われる)6月4日」といった予想が早くも飛び出している。
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