2008年12月13日(土) 11時14分
核検証、北朝鮮の対応は遺憾=金融危機対応で連携−日韓首脳会談(時事通信)
麻生太郎首相は13日午前、政府専用機で福岡市に入り、市内のホテルで韓国の李明博大統領と会談した。6カ国協議が成果なく終わったことを受けて両首脳は、サンプル(試料)採取も含めた核申告の検証の枠組み構築に抵抗する北朝鮮に対し遺憾の意を表明。世界的な金融危機への対応では、両国が緊密に協力することで一致した。
北朝鮮の核問題では、日韓両国が米国とも連携し、厳正な核申告の検証を北朝鮮に要求していく方針を確認。首相は拉致問題解決への協力を改めて求め、大統領は「拉致被害者家族と日本国民の心情を誰よりも理解している」と述べた。
国際経済では、日韓の金融当局が円とウォンを融通し合う通貨スワップ協定について、利用限度額を30億ドル(約2700億円)相当から200億ドル(約1兆8000億円)相当に拡大することで合意したことを歓迎。主要20カ国・地域(G20)による緊急首脳会合(金融サミット)で合意した国際金融体制改善策を履行するため、日韓が協力することでも一致した。
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