2008年12月13日(土) 11時10分
長期目標、共有至らず=温室効果ガスで−COP14閉幕(時事通信)
【ポズナニ(ポーランド)13日時事】国連気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)は13日未明、閉幕した。地球温暖化対策の次期枠組み(ポスト京都議定書)交渉を進める上での前提となる、世界が共有すべき温暖化対策の長期ビジョンを重点的に議論。日本は「世界全体で2050年に温室効果ガス半減」との目標を提唱していたが、共有には至らなかった。
日本は北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の首脳宣言を踏まえ、同条約の場での「50年半減」の目標共有を訴えてきた。
COP14は事務レベル会議や閣僚級円卓会合で、長期ビジョンを集中的に取り上げた。ビジョンの内容をめぐり、温室ガス削減策だけでなく、温暖化による被害への適応策や途上国支援のあり方などの項目も重視すべきだとの意見が強く、長期目標の議論は深まらなかった。議長がまとめた報告書も数値に言及しなかった。
【関連ニュース】
・
〔特集〕5分で分かる地球温暖化問題
・
〔写真特集〕環境変動の解明などに貢献・「しらせ」最後の航海
・
気候変動対策「やればできる」=ノーベル平和賞のゴア氏-COP14
・
鉄鋼は業界団体で申請=電力、化学は企業別
・
20年までに温室ガス20%削減=気候変動対策で最終合意-EU首脳会議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000055-jij-int