中高生で肥満傾向にある生徒の割合は二〇〇八年度で約一割となり、十二〜十七歳の各年齢とも〇七年度をやや下回ったことが十一日、文部科学省の学校保健統計調査速報で分かった。小学生も十歳を除き各年齢で減少。〇五年度以前のデータがある小中学生は〇二年度ごろをピークに改善傾向が続いている。
調査は五〜十七歳の小中高校生と幼稚園児延べ約四百万人が対象。速報によると、ぜんそくの子どもの割合は小学校3・9%、中学校3・0%で、ともに過去最高だった〇七年度と比べ、ほぼ横ばいだった。高校生は1・8%、幼稚園児2・7%だった。
中高生の肥満割合は0・1〜0・9ポイント程度減少。高めは十五歳の11・5%、十二歳の10・9%、十七歳の10・5%。十四歳は9・3%だった。
小学生では六歳が4・6%で年齢とともに上昇し、十一歳が10・5%。幼稚園児の五歳は2・8%だった。
平均体重はここ数年、全体的に微減の傾向で身長は横ばい。十七歳の男子平均は一七〇・七センチ、六三・四キロ、女子が一五八・〇センチ、五三・二キロだった。
肥満の改善傾向について文科省は「学校が栄養指導に力を入れるようになり、規則正しい食生活を心掛ける意識が家庭に広がっているからでは」とみている。文科省は、体重から、身長と年齢によって定める標準体重を引き、さらに標準体重で割って百を掛けた数値が、二十以上だと肥満とした。