Palmが2009年のConsumer Electronics Show(CES)で同社新OSを披露すると見込まれている。同社は、苦戦を強いられた1年をぬぐい去りたい意向だ。
同社は米国時間12月10日、CES開催期間中の2009年1月8日にラスベガスのVenetian Hotelで開催されるイベントへの招待状を送付し始めた。招待状では、「待ち望まれていたPalmの新しいものすべて」を目撃できると約束している。このイベントで発表が最も見込まれているものは、Palmの次世代OS「Nova」である。同OSは、何度か延期を繰り返しているが、同社がモバイルコンピューティング市場での地盤を取り戻すきっかけとするのに重要な製品である。
LinuxベースのNovaは、PalmブランドのOSに最新鋭のコンピューティング技術をもたらすと見込まれている。モバイルコンピューティングイノベーターとしてのPalmの衰退は、分社化を決定した2003年に端を発している。その後、OSはPalmsourceが、ハードウェアはPalmが開発してきた。
Palmsourceと後のACCESSが、これと言うものを生み出さなかったために、Palmは結局、2004年にメジャーアップデートされたバージョンのPalm OSを今日まで使用し続けることになった。これは、「Palm Centro」にもまだ搭載されている。同社はMicrosoftと手を組み、「Windows Mobile」ベースの「Treo」をリリースしたが、もう一度、ハードウェアとソフトウェアを含め製品全部を設計したいと切望していた。
Novaがデバイスに搭載されるのは、2009年後半が見込まれている。そして、Palmが準備しているものについてほとんど詳細が明らかになっていない。2009年1月の第1週には、Palmがモバイルコンピューティングにおいて飛躍的な進歩を遂げるのか、単に業界に追いつくだけなのか判断することができるだろう。(CNET Japan)