大阪刑務所(堺市)の刑務官が受刑者に不適切な処遇をしているとの情報があり、大阪矯正管区が調査していることが12日、分かった。事実が判明次第、処分する方針。
関係者によると、内部告発などから調査を開始。複数の刑務官が対象で、受刑者との間に金品の授受があったとの情報も含まれており、慎重に調べているという。
大阪矯正管区総務課は「調査中の事案で、コメントは差し控えたい」としている。
大阪刑務所では2007年6月、入所していた男性受刑者から30万円のわいろを受け取ったとして、元看守=懲戒免職=が収賄容疑で逮捕され、同年9月に1審で執行猶予付き有罪判決を受けた。
また、大阪拘置所では元主任看守=懲戒免職=が、同拘置所に収容されていた暴力団組長や労組委員長に便宜を図った見返りに謝礼を受け取ったとして、07年2月、収賄罪で執行猶予付きの有罪判決を受けている。