埼玉県で1993年、愛犬家ら4人が相次いで殺害された事件で、殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた元犬猫繁殖業、関根元被告(66)と元妻風間博子被告(51)の上告審で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は12日までに、弁論を来年3月27日に開くことを決めた。
最高裁は2審死刑の場合、検察、弁護側双方の主張を聴く弁論を開く。
2審判決によると、両被告は93年、犬の売買をめぐる金銭トラブルなどから会社員川崎明男さん=当時(39)=ら3人に毒物入りカプセルをのませて殺害。遺体を切断、遺棄した。関根被告は単独でも、別に主婦を殺害するなどした。
関根被告は「風間被告が主導した」と主張。風間被告は「一部の遺体損壊、遺棄に関与しただけ」とし、それぞれ死刑は不当だと訴えていた。