大阪市の弁護士事務所で女性事務員を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われた無職飯田徹被告(63)に、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)は12日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
飯田被告は、初公判で起訴事実を否認したが、公判途中で一転して事実を認めた。検察側は論告で「認めたのは無罪が得られないと考え、刑を軽くしようとしたからで、反省の態度がまったくない」と指摘していた。
判決によると、飯田被告は昨年9月10日、母親の居場所が書かれた書類を奪おうと、大阪市中央区内平野町の上田潤二郎弁護士の事務所に侵入。事務員の木内正子さん=当時(68)=の頭をハンマーで数十回殴って殺害し、封書や商品券などを奪った。