【ポズナニ(ポーランド)12日共同】ポズナニで開催中の気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)の会場で、ワシントンに拠点を置く環境問題の非政府組織(NGO)「CFACT」が11日、「地球温暖化問題はでっち上げだ」と主張する異例のパネル・ディスカッションを開いた。
NGO幹部ら3人がパネリストだったが、温暖化対策の次期枠組みを議論するCOP14の趣旨を根底から否定する内容だけに、聴衆はわずか10人ほど。
100近い空席を前にパネリストは「650人以上の科学者が温暖化に異論を唱えている」などと主張。「実際の計測結果からみて気候変動の根拠はない」などとする科学者の発言をまとめた報告書を紹介し、温暖化議論に疑問を投げ掛けた。
COP14の主催者側に届けた企画内容は「最新気候学−磁気流体力学、熱力学、放射伝達、予測可能性」で、会議の趣旨を否定する内容と分からないようになっていた。