2008年12月12日(金) 23時24分
<訃報>キプロスのパパドプロス前大統領が死去(毎日新聞)
【エルサレム前田英司】ロイター通信によると、地中海の島国・キプロス共和国のタソス・パパドプロス前大統領が12日、肺がんのため死去した。74歳だった。
パパドプロス氏は、島の北側を占める北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)との再統合交渉に慎重な「強硬派」として知られた。03年2月の大統領選で、島の分断(74年)後初の北キプロス訪問を実現した現職を批判して当選。04年4月の住民投票では、国連が仲介した再統合案を否決へと主導し、再統合交渉は中断した。
しかし、長期の分断に対する住民の疲弊感は強く、再選を目指した今年2月の大統領選で、和平推進派のフリストフィアス現大統領に敗れた。現在、再統合交渉は再開されている。
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