2008年12月12日(金) 23時16分
<COP14>日本の「温室ガス50年半減」案盛られず(毎日新聞)
【ポズナニ(ポーランド)大場あい】京都議定書後の地球温暖化対策を話し合う国連「気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)」は12日、各国の共通認識をまとめる「共有のビジョン」に関する閣僚級会合の報告書をまとめた。日本などが主張していた「50年に世界全体で温室効果ガスの排出量を半減する」とする長期目標については途上国の反対で一致できず、盛り込まれなかった。
閣僚級会合では日本のほか英国、米国、カナダなども50年半減を主張。一方、長期目標が自らの排出削減義務につながることを警戒する途上国からは「先進国は20年に90年比で25〜40%の削減を」など中期目標の設定を求める意見が相次いだ。
議長国ポーランドは報告書で、途上国の排出削減や温暖化被害防止への努力に資金援助を強化することが「締約国共有のビジョンの中核だ」と指摘。さらに先進国に対して、排出削減の中期目標を設定して行動することで指導力を発揮するよう求めた。
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