2008年12月12日(金) 18時56分
マイクロソフト、IE 8のアクセシビリティを強化──3つの機能をブログで紹介(Computerworld.jp)
米国Microsoftは11日、次期バージョンのWebブラウザ「Internet Explorer 8(IE 8)」で、障害を持つユーザーのためのアクセシビリティ機能が強化されることを明らかにした。
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同社のIE 8担当アクセシビリティ・プログラム・マネージャーであるJP・ゴンザレス・キャステラン(JP Gonzalez-Castellan)氏は、同社の公式ブログ「IEBlog」において、IE 8のユーザー・インタフェースについて特徴を説明している。
同ブログでは、アクセシビリティ向上の例として、「キャレット・ブラウジング(Caret Browsing)」「適応ズーム(Adaptive Zoom)」「高DPI(High DPI)」などの新機能を取り上げている。
キャレット・ブラウジングは、Webページを閲覧する際、マウスではなくキーボードやその他の入力デバイスを使うユーザーのための機能であり、運動能力の低いユーザーや視覚障害者の使い勝手を考えたものである。キャレット・ブラウジングを有効にすると、モニタ上に移動可能なカーソルが現れ、キーボードのみで文章や表、画像などを選択・コピーすることができる。
ゴンザレス・キャスティラン氏によると、適応ズームも同じく運動能力や視覚に障害のあるユーザーに優しい機能だという。この機能は、各要素を拡大してからWebページ全体をモニタに表示させるものである。
IE 7の「ズーム機能」は、ページ全体のレイアウトをロードしたあとに、表示を拡大する仕組みになっている。そのため、拡大されたページ全体を見るには、縦横にスクロールさせなければならない。これに対してIE 8では、レイアウト処理よりも前に各要素を拡大するため、Webページは指定画面内に収まり、横スクロール・バーは表示されない。ユーザーがスクロールするのは通常の縦方向のみで、不要な左右スクロールが求められないため、拡大されたページのブラウジングが楽になるという。
またIE 8では、IE 7にも搭載されている高DPI機能をさらに向上させたという。DPI(Dots Per Inch)とは、1インチ四方に含まれるドット数を示す単位であり、印刷やモニタ画面の解像度を示すものだ。
通常Windowsでは、画像を拡大するとDPIの設定が高い値に変更されるが、IE 7ではWebページを拡大した際にWindows側のDPI設定が一致していなかった。一方IE 8では、DPI拡大設定を自動的に調整し、拡大された画像や文字をより鮮明に表示することができるという。
(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)
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