2008年12月12日(金) 10時28分
【今日のブログ】規則を守る日本人とそれを失った中国人(サーチナ)
はるか昔、夏や商、周の時代の頃、中国人は礼儀を重んじ、秦や漢の時代以降、中国人は法律制度を以って社会秩序を維持してきた。現在、中国人の間では「上に政策があれば下には対策がある」という言葉があるように、法の遵守に対する意識は昔の中国とは異なっている。このブログは日本人の規則に対する考え方を通じて、中国の伝統的概念を考察するものである。以下はそのブログより。
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日本人はよく規則を守り、やってはいけないことは決してやろうとはしない。例えば、横断歩道が赤信号で、車が一台も走っていなくても、日本人たちは青信号になるまで辛抱するのである。日本人の規則を守る文化について、「民家に逃げ込んだ泥棒を追っていた警察が、民家に入るときにわざわざ靴を脱いだせいで泥棒に逃げられた」というジョークまであるほどである。
関連写真:そのほかの中国で報道されている日本に関する写真
規則を守るということは日本人の潜在意識にしっかりと刻み込まれているようである。以前、オウム真理教の麻原容疑者を逮捕した警察が長野県から東京へ高速道路を走っていた。パトカーや護衛の白バイが料金所で支払い手続きをしていたのを見たことがある。国家公務に携わる人間がこれほどに規則を守るだから、一般市民はそれ以上であろう。しかし、それだからこそ日本の社会は安定し、人々は枕を高くして寝ることが出来、世界の羨望と尊敬を集めることが出来るのであろう。
規則を守るという点において、中国人と日本人とでは全く比較にならない。中国人が良く口にする言葉に、「上に政策があれば下には対策がある」というものがあり、中国人が規則どおりに事を行なうというのは天に上ることよりも難しいことである。中国伝統の礼儀や法の遵守という考えは、ここ百年の間に批判や否定を繰り返され、普通の中国人にはすでに相間みえないものと化してしまった。
本当のところ、中国人は規律と規則を守る文化を持っていた。はるか昔、夏や商、周の時代の頃、中国人は礼儀を重んじていた。秦や漢の時代以降、中国人は法律制度を有していた。数千年の間、礼儀と法が中国人の社会秩序を維持してきたのである。
その当時、日本はまだ未開の地にすぎず、進歩を求めた日本人は中国へ人材を派遣していたものであった。五・四新文化運動による「中国伝統文化の否定」が行き過ぎたことにより今日の状況が引き起こされたのである。
日本人の規則を守る文化は現在の中国人のとって学ぶに値する。それは中華民族の伝統的美徳を再認識することに他ならない。
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(出典:遠山魅影的BLOG意訳編集)
写真はイメージ。北京市内で北京五輪マスコットの海賊品が密売されている様子。海賊品の氾濫は法の遵守意識の欠如にも一因があると思われる。(編集担当:畠山栄)
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