2008年12月11日(木) 08時03分
【Re:社会部】「北欧人気」の理由は(産経新聞)
9月にスウェーデンの大手衣料チェーン「ヘネス&マウリッツ」、11月にはフィンランドの食器ブランド「イッタラ」と東京・銀座に相次いで北欧ブランドの店舗がオープンしました。どちらも開店初日には行列ができるほどの盛況ぶりでした。
先日取材した北欧ブランドの輸入販売を手がけるインテリア関係者は、ブランドやファッションを中心とした北欧デザインが日本で人気を呼んでいる理由について、「北欧デザインはシンプルかつ高品質だが、商品があまり派手に魅力をアピールしないところがバブル崩壊後の日本の世情にマッチしているのではないか」と推測しています。
確かにフランスやイタリアなど西欧の有名ブランド品は、ブランドのロゴなど自己主張が強く、値段も高め。そうしたブランド品に身を固めた姿は、バブルの絶頂期ならばともかく、今の日本にはいささかそぐわないような気がします。それに比べて北欧デザインは、植物や自然をモチーフにしたものが多く、どちらかといえば控えめ。西欧のブランドに比べれば価格も安く、懐に優しいところも魅力です。
今年も残すところ1カ月を切りましたが、伝わってくるニュースは雇用状況や景気の悪化など深刻なものばかり。北欧ブランドの人気は来年以降もしばらくは続きそうです。(健)
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