大阪市は11日、天王寺動物園(同市天王寺区)で臨時公開した子牛1頭のふんから病原性大腸菌O157を検出したと発表した。3日間、来場者が柵越しに触れることができる状態にしていたが、現時点では健康被害の報告はないという。
園内の動物は通常、公開前に細菌検査の結果を確認するが、今回は「年賀状に子牛の写真を使ってもらう」(宮下実園長)ため、未確認だったという。
宮下園長は同日、「われわれのミス」と謝罪。「感染の可能性は非常に低いが、子牛を触って下痢などの症状があったら、念のため受診してほしい」と呼びかけた。
同動物園によると、来年のえとにちなみ大阪府立農芸高校から借りた1頭を、9日から11日午後2時ごろまで公開していた。