走行距離を改ざんした中古車を輸出するため、国立印刷局の記号を偽造したとして、大阪府警国際捜査課などは11日、公記号偽造の疑いで、中古車輸出会社「メモリープラン」(大阪市)の役員野間壮一容疑者(37)=堺市中区=と、会社員滝波利高容疑者(30)=大阪市鶴見区=を逮捕したことを明らかにした。
野間容疑者は「偽造書類を使い、約30台を輸出した」と供述しているという。
同課によると、滝波容疑者がインターネットで知り合った中国人女性に頼み、中国で書類約3800枚を偽造。走行距離を短く見せ掛け、1台当たり5万−6万円高い値段で売却し利益を得ていたとみて、不正輸出の実態解明を進める。
調べでは、両容疑者は共謀。今年1月から8月にかけて、輸出予定届出証明書に必要な国立印刷局(東京)の記号を偽造し、用紙100枚を印刷した疑い。