埼玉県の上田清司知事は11日の県議会で、救急搬送や周産期医療などの分野で東京、千葉、神奈川を含めた1都3県が連携する「地域医療福祉コンソーシアム」の設立を目指す考えを明らかにした。
実現すれば、都道府県が医療福祉で相互に支え合う全国初の取り組みになるとして、近く1都2県に協力を求める方針。
首都圏は交通網が発達しているため、住民が県境を越えて医療機関を利用する特徴がある。患者が他の都県に入院する流出率と、他の都県から患者を受け入れる流入率の4都県平均は10%以上と、全国平均の2−3倍で最も高い水準という。
各都県が持つ救急患者情報ネットワークを共有化し、患者の相互受け入れを容易にするほか、新型インフルエンザ対策などにも共同で取り組みたいとしている。