神戸市沖の明石海峡で3月、3隻が衝突した事故で、神戸地検は11日、業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪で、砂利運搬船の池田敏勝1等航海士(37)=兵庫県姫路市=と、タンカーの酒井正和2等航海士(55)=栃木県大田原市=を在宅起訴した。
起訴状によると、2人が操船する砂利運搬船第5栄政丸とタンカー「オーシャンフェニックス」は3月5日午後2時55分ごろ、見張りを怠って衝突。貨物船「ゴールドリーダー」を沈没させ、乗組員のフィリピン人4人を死亡させたとされる。
このうち1人は現在も行方不明だが、地検は死亡したと認定した。
捜査段階の調べに2人は容疑を認め、池田被告は「携帯電話でメールをしていた」と供述しているという。