中国産ウナギの産地偽装事件で兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は11日、不正競争防止法の両罰規定に基づき同法違反容疑で、マルハニチロホールディングス子会社の水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)など3社を書類送検した。
ほかの2社は徳島市に拠点を置く水産物輸出入販売会社「魚秀」と、魚秀の親会社で同市の「徳島魚市場」。
神港の大堀隆社長と徳島魚市場の吉本隆一社長は11月、捜査本部の事情聴取に「偽装とは知らなかった」といずれも会社の組織的な関与を否定。しかし不正競争防止法は、従業員が違反行為をした場合、法人にも罰金刑を科すと規定しているため書類送検した。
事件では魚秀社長の中谷彰宏被告(44)や神港の元担当課長北本順一被告(40)ら5人が同法違反(虚偽表示)の罪で既に起訴されている。