神奈川県横須賀市のタクシー運転手高橋正昭さん(61)刺殺事件で、強盗殺人罪などに問われた米兵オラトゥンボスン・ウグボグ被告(22)の第2回公判が11日、横浜地裁であり、川口政明裁判長は、弁護側から請求があったウグボグ被告の精神鑑定を実施することを決めた。
川口裁判長は、ウグボグ被告が拘置所で「統合失調症の疑い」と診断されたことなどを挙げ「慎重を期して専門家の意見を求める」と説明した。鑑定期間は3カ月。審理は中断せずに進め、鑑定医も公判に立ち会う。
弁護側は公判前整理手続きで「犯行時は心神喪失状態で責任能力はなかった」として精神鑑定を求めていたが、検察側は「犯行時は完全責任能力があり、鑑定は不要」と主張していた。