奈良県生駒市の公園用地売買をめぐる背任汚職事件で、背任と1000万円の加重収賄罪に問われた前生駒市長中本幸一被告(72)の公判が11日、大阪地裁(西田真基裁判長)であり、検察側は懲役4年、追徴金1000万円を求刑した。
背任罪に問われた奈良市の不動産仲介会社元社長内海武正(61)、同小松秀次(64)両被告の求刑は懲役1年6月。
12月25日に弁護側が最終弁論し、来年3月16日に判決の予定。
論告で検察側は「架空の事業をでっち上げ、必要ない土地の購入で市に多額の負担をさせた」と指摘。「わいろは多額で金銭欲におぼれた身勝手な犯行。市政を私物化し、市民の信頼を裏切った」と述べた。