11日午前3時45分ごろ、男の声で「母を殺した」と110番通報があった。西尾署員が、男が住む愛知県西尾市寺津町の市営住宅に駆け付けると、介護ベッドで母親の岩田志まさん(85)があおむけに倒れており、既に死亡していた。同署は無職の長男(45)の犯行とみて殺人容疑で事情を聴いている。
長男は「生活が苦しく、9日にインスリンをまとめて糖尿病の母に注射した」と話しているという。遺体に外傷はなく、同署は司法解剖して死因を詳しく調べる。
調べでは、長男は岩田さんと2人暮らし。岩田さんは重い糖尿病を患い、7年ほど前から病院に通っていた。最近は寝たきりで、普段から自宅でインスリンの注射をしていたという。
(中日新聞)