大阪府の橋下徹知事は11日、府庁で記者団に「総務部から組織戦略が出なかったら採用凍結が原則だ」と述べ、2009年の新卒採用を見送る可能性があることを明らかにした。
橋下知事は年功序列型の人事制度の見直しを総務部に指示しており、金融不安による景気後退で09年度は約1000億円の税収減が予想される中、職員採用に慎重にならざるを得ない状況。採用を控える企業が相次ぐ中、実際に見送られれば影響が懸念されそうだ。
橋下知事は「(人事の)戦略がないのに前年通り、というのは駄目だ」と強調。その上で「行政の仕事には社会人の経験が必要」と、今後は社会人経験者を中心に採用する方針を示した。
新卒者に対しては「安定志向で公務員を選ぶのはやめてほしい。自分で仕事をつくる意気込みで頑張らないと」とのメッセージも。