2008年12月10日(水) 10時04分
自分から自分に届くメール(japan.internet.com)
最近、海外から届くメールの差出人が自分のメールアドレスになっている。件名には、「RE:Order Status」とか「Delivery Status Notification」とか、「Message」とかになっている。
全てが海外からの迷惑メールである。こんなメールを受け取っている人は、なぜ、差出人が私のメールアドレスなのかと不思議に思われているのではないだろうか。
それにはそれなりの理由がある。
スパムメール防止機能が ISP やホスティング会社のメールサーバーに搭載されている。それを欺くためのやり方なのだ。通常、自分のメールアドレスはホワイトリストに入っている。
スパマーは、それをうまく使ってあなたの受信箱に侵入しようとしているのだ。この手のメールの中身は、クリックさせるための URL しか書かれていない。うっかりその URL をクリックするとウイルスが自動ダウンロードされたり、フィッシングサイトが表示させられたりする。
つまり、悪意ある仕掛けが書かれた URL の先に待ち構えている。
通常のホスティング会社が提供しているスパムメール防止機能は、精度が低い場合が多い。そのため、この手のスパムメールは素通りになる場合が多い。私が使っている大手ホスティング会社のスパムメール防止機能は完全にこの様なメールを素通りさせている。
これらをブロックするのに効果的なのが、Google の Gmail 経由でメールを受信する設定である。これによって Gmail のスパムメール防止機能がブロックしてくれる。それほど Gmail のスパムメール機能は優れているということだ。
また、Thunderbird メールソフトには迷惑メール防止機能があるのだが、自分のメールアドレスがホワイトリストに入っているため機能していない。しかも、自分のメールアドレスをブラックリストに登録すると、自分から自分に出すリマインドメールやテストメールが使えなくなるデメリットが発生する。
これらは、スパマーから送られてくる自分のメールアドレス以外のメールアドレスを主に使えば問題を解消することができる。
(執筆:吉田憲人 ゴヤット LLC 代表)
記事提供: Goyat LLC
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