ビラ配り、仮処分申し立て…「派遣切り」通告に抵抗相次ぐ（読売新聞）

2008年12月10日(水) 08時14分

　年内に２００人の派遣社員を減らす「日産ディーゼル工業」の上尾工場（埼玉県上尾市）で９日朝、今月１８日での契約打ち切りを通告された派遣労働者３人が「雇用と住まいをあきらめるな！」と書かれたビラを出勤する社員たちに配った。

　３人は雇用継続などを求め、５日に労働組合「日産ディーゼルユニオン」を結成したばかり。委員長の荒井健太郎さん（２７）は、本来の契約期間が来年１月末までなのに、解雇から３日後の今月２１日には寮から立ち退くようにも求められている。「会社の一方的な都合だ」。荒井さんは悔しそうに語った。

　今月２６日で期間従業員と派遣労働者約９６０人の契約打ち切りを通告した「いすゞ自動車」藤沢工場（神奈川県藤沢市）でも、２０人が「全日本造船機械労働組合」傘下の二つの組合に加入。２０人の代表らが９日、都内で記者会見し、契約打ち切りの撤回などを求めて同社に団体交渉を申し入れたことを明らかにした。