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2008年12月09日(火) 18時36分

「飛鳥美人」壁画を損傷=3ミリ、作業中機材ぶつける−奈良時事通信

 「飛鳥美人」として知られ、国宝に指定された高松塚古墳(奈良県明日香村)の壁画「東壁女子群像」について、文化庁は9日、同村の修理施設で、職員が作業中に誤って機材を壁画にぶつけ、長さ約3ミリの傷を付けたと発表した。
 同庁古墳壁画室によると、11月25日午後4時ごろ、職員7人が修理施設で、ファイバースコープの光を用いて壁画の顔料を推定する「可視分光分析」作業を終えて機材を片付ける際、スコープの先端が壁画に触れ、長さ約3ミリ、幅約1ミリ、深さ0.1ミリ以下にわたり緑色の顔料が削り取られ、しっくい部分が露出した。
 損傷部分とほぼ同じ大きさの緑色の断片が残っており、これが削り取られた部分なら修復は可能といい、同庁が調査する。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000139-jij-soci