2008年12月09日(火) 18時26分
高松塚の飛鳥美人壁画を損傷 文化庁が公表(産経新聞)
文化庁は9日、昨年の石室解体に伴って専用の修復施設で管理されている高松塚古墳(奈良県明日香村)の国宝壁画「東壁女子群像」について、顔料の科学分析中に機材の先端を誤って接触させ、壁画が長さ3ミリにわたって損傷したと発表した。
【写真で見る】 公開された壁画はこんな感じ…
昭和47年に発見された壁画の保存作業中の損傷事故は、平成14年の西壁男子群像でも発生しており、同庁は「機器の取り扱いなど、さらに注意したい」としている。
同古墳壁画については平成14年1月、西壁男子群像が照明器具の転倒によって剥落(はくらく)する事故が発生。同庁は損傷を公表せず、18年の事故発覚後に隠蔽(いんぺい)体質と批判され、事故当時の担当課長ら4人が減給などの処分を受けた。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000562-san-soci