8日午後9時ごろ、京都市左京区高野西開町、マンション「フレックス高野」4階で、ドアが開いたままの状態でエレベーターが突然降下し、住民の女性(50)がエレベーターと床のすき間に足を挟まれた。女性は骨盤を骨折し1か月の重傷。
今年春ごろからマンション住民の間で「横揺れを感じる」との声が出ていた。
下鴨署は業務上過失傷害の疑いもあるとして、実況見分して詳しく原因を調べる。
調べでは、女性がエレベーターで4階に上がり、降りようとした際、突然ドアが開いたまま3階へ降下を始めた。女性は右足を4階の床とエレベーターの天井部分のすき間に挟まれた状態で、足を引っ張られるようにして骨折したとみられる。
エレベーターには、ワイヤなど目に見える範囲で目立つ損傷や故障の形跡はなかった。
マンション住民によると、今年春以降、利用した際に「ガタガタと横揺れを感じる」などの声が出て、住民の間で老朽化問題が浮上。補修や維持管理などの予算面を考え、故障した段階で一時休止する案も出たという。
エレベーターは東芝エレベータ製。同社京都支店によると、1988年6月に設置。過去にトラブルはなかったという。
京都市建築審査課によると、今年3月に行われた年1回の法定定期検査では特にトラブルの報告はなかった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081209-OHT1T00163.htm