米証券大手モルガン・スタンレーは8日、ジョン・マック最高経営責任者(CEO)が2008年分の賞与を辞退すると明らかにした。米メディアによると、同メリルリンチのジョン・セインCEOも賞与を受け取らない意向という。
同ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファインCEOも辞退する見込みで、金融危機で生き残った証券大手のトップはそろって賞与を辞退する方向となった。
サブプライム住宅ローン問題に端を発した金融危機で証券大手の業績が軒並み低迷する中、批判が強い経営陣の高額報酬に配慮せざるを得なかったとみられる。
モルガンはほかの経営幹部も支給額を削減。マック氏は07年も辞退していた。セイン氏はメリルリンチの破たん回避に尽力したとしてボーナスを受け取る意向だったが、方針転換したとされる。(共同)
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