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2008年12月09日(火) 06時02分

「太郎」離れ名前まで…篤姫強い「葵」がトップスポーツ報知

 今年生まれた赤ちゃんに付けられた名前のランキング(ベネッセコーポレーション調べ)が8日、発表され、女の子の1位に「葵」が輝いた。NHK大河ドラマ「篤姫」に主演する宮崎あおい(23)の人気が影響したものとみられている。ほかにも同ドラマ出演者の名前が軒並み順位を上げる「篤姫効果」の一方で、このところ絶不調の麻生首相の「太郎」は内閣支持率と比例するように268位から405位に転落した。

 2008年最大のヒット作として国民的な支持を集めているNHK大河ドラマ「篤姫」の人気は赤ちゃんの名前にも影響を与えていた。

 主演の宮崎の名前と同じ読みの「葵」。順位は02年の6位から4→8→4→2→2位と推移していたが、今年はついにトップに躍り出た。さらに宮崎と同じ平仮名の「あおい」も147位から78位にジャンプアップ。ベネッセコーポレーションの担当者は「上位はなかなか変動しにくいので、その年に活躍された方の名前が1位にまでなることは、過去に例がありません」と語っている。

 「篤姫効果」は「葵」だけにとどまらない。平均視聴率24・6%(ビデオリサーチ関東地区。7日放送分まで)を誇るドラマは、共演者たちの名前の順位をも軒並み上昇させた。小松帯刀を演じた瑛太(25)の「瑛太」も31位から24位に順位アップ。和宮役の堀北真希(20)の「真希」は、昨年のランク外(2367位以上)から一気に435位に上昇した。

 一方で人気が大幅に落ちたのは「太郎」。書類の記入例で使用されるほどの定番にもかかわらず、昨年の268位から今年は405位と大幅にダウンした。日本で最も知られている太郎といえば、言うまでもなく現内閣総理大臣の麻生太郎氏。世論調査で、内閣支持率が20%前半まで落ち込んだ首相の不人気が「太郎」の足を引っ張ったのか。

 「太郎」の急激なランクダウンについて、同社担当者は「そもそも最近ずっと人気が落ちていた名前ですから、麻生首相の影響と断定するのは難しいと思います。もともと政治家の方は下の名前を呼ばれたりすることが少ないので、どうしても名字の印象が強くなります。だから、順位に影響が出ることはあまりないと思います」と分析。麻生氏へのブーイングとの関連は薄いとした。

 漢字別では「太」が1位、「郎」も11位と高い人気を誇るが、2文字で「太郎」になると支持を失う。皮肉にも、世相を反映するような結果となった(今回の調査対象は、今年1月1日から11月13日まで)。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081209-OHT1T00072.htm