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2008年12月09日(火) 21時39分

高松塚壁画、作業中に一部破損…人物の緑色衣服の一部読売新聞

 文化庁は9日、奈良県明日香村の高松塚古墳(8世紀初め)の石室から取り出し、同村の修理施設で修復をしている極彩色壁画のうち「東壁女子群像」について、11月に行った作業中に一部を破損したと発表した。

 文化庁によると、11月25日、文化庁や奈良文化財研究所などの職員7人が、壁画に光を当てて顔料を分析する機材を使って調査していたが、機材の先端が壁画の描かれた漆喰(しっくい)に触れ、右端に描かれている人物の緑色の衣服の一部(長さ約3ミリ、幅約1ミリ)を破損。寝かせた壁面の上に漆喰片が落ちており、はがれ落ちた部分であれば修復は可能だが、そうでなければ不可能という。片づける際に機材が壁面に触れ、壁画をひっかくように傷つけたらしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000058-yom-soci