2008年12月09日(火) 21時20分
テレビ討論会は欠席=講演から一夜、益川さん会見−ノーベル賞(時事通信)
【ストックホルム9日時事】ノーベル物理学賞を受ける京都産業大教授の益川敏英さん(68)が9日午前(日本時間同日夕)、滞在中のグランドホテルで記者会見した。
5日の到着以来、公式行事が目白押しだが「そんなに疲れるようなことはしてないから」と気にならない様子。初の海外渡航となったストックホルムの印象を問われると、「落ち着いたしっとりした街。歴史の重みがある。石の文化で、この建物も100年前のもの。日本の木の文化との違いを感じた」と分析した。
8日の講演の中で、戦災について触れたことを聞かれると「僕の原点。あんな思いはもうしたくないし、子供たちにもさせたくない」と涙ぐみ、「先頭で旗を振っていくタイプではないが、(平和運動にも)側面から支援していきたい」と話した。
この日は、ノーベル賞受賞者らが出席するテレビ討論会の収録が行われる予定だったが、益川さんは欠席。欠席理由を聞かれた益川さんは「いろいろな所を連れ回されて、孫たちと街を歩いたりもしていないので。せっかく連れてきたのだから…」と「おじいちゃん」の顔も見せた。
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