2008年12月09日(火) 20時39分
<主要企業>2年連続の減収減益に…野村証券見通し(毎日新聞)
野村証券は9日、国内の主要企業の業績が08、09年度連続で減収減益となるとの見通しを発表した。2年連続の減収減益になれば、92、93年度以来16年ぶり。世界的な景気後退に伴い、企業業績の低迷が長期化する可能性が高まっている。
金融を除く主要47社を対象に12月、急激な円高など直近の経済環境の変化を反映した企業業績見通しを試算した。その結果、08年度の売上高は前期比2.4%減、経常利益は30.2%減となり、09年度も売上高が7.2%減、経常利益が14.9%減となる見込みになった。円高の進行で輸出関連企業を中心に収益が圧迫されることや、世界景気の悪化による需要減退が長引くとみられることが響いた。
一方、大和総研が12月に試算した業績見通しも、金融を除く主要300社の08年度の売上高は1.3%減で、9月試算時点の増収予想から減収に転じた。経常利益も29.0%減と大幅減益に陥る見通し。09年度は売上高が3.9%減、経常利益は3.0%減を予想している。
ただ、両社とも10年度には徐々に景気が回復し、増収増益に転じるとみている。【野原大輔】
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