2008年12月09日(火) 20時33分
<ノーベル賞>益川さんが会見 講演の「空襲体験」で涙ぐむ(毎日新聞)
【ストックホルム河内敏康】ノーベル賞の公式行事の記念講演から一夜明けた9日午前(日本時間9日午後)、益川敏英・京都産業大教授(68)がストックホルム市のホテルで会見した。「疲れたことのないキャラクターです」と元気いっぱいだが、講演で少年時代の空襲体験に触れた点に質問が及ぶと「こんな思いは二度と味わいたくない。子どもに体験させたくない」と涙ぐんだ。
ストックホルムの感想を聞かれると、「石の文化。100年前のものが生活の中に残っている。日本にはない」と分析。「真空管が後にトランジスタに取って代わられた。10年、20年たっても耐えられる基礎を重視した教育こそ子どもに提供しなければならない」と長期的視点に立った取り組みの重要性を強調した。
講演は異例とも言える日本語で通したが、講演後には「恥ずかしい気持ちはある。英語でしゃべれることに越したことはない」と漏らしていた。
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